2020/5/16 COVID-19と家畜の論文を読んでみた14


2020/5/13付けでNEJMに掲載された、SARS-CoV-2感染猫から同居猫への感染伝播を調べた論文”Transmission of SARS-CoV-2 in Domestic Cats.”(10.1056/NEJMc2013400)を読んでみた。


・3匹の感染猫は無症状で、6日目まで鼻腔スワブからウイルスを検出。同居させた猫は3匹とも、3−6日目から鼻腔スワブからウイルスを検出し始めていた。
・感染猫も、感染した同居猫も無症状。
・どの猫も直腸スワブからはウイルスは検出されなかった。


研究を分担した東大医科研の日本語のプレスリリースは以下から見れます。
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00004.html
さて、猫に携わる仕事をしている人は自らを感染から守るためにどうすればよいだろう?SARS-CoV-2に感染していても猫は無症状だとすると、最低限、猫の飼い主の感染履歴の有無や体温などの症状を聞かないといけないだろうなぁ。

もしSARS-CoV-2感染の可能性があるとしたら、人と同様の感染予防策を取るしかないかも知れない。
https://openwho.org/courses/COVID-19-IPC-JA

また、当面の間は猫カフェへ行ったり、不必要に猫に顔を近づける行為は避けたほうが良いだろう。

Bibliography

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