2022/10/15 乳牛の人工授精 (AI)と胚移植(ET)の腟内での動画を公開しました。


乳牛の人工授精 (AI)と胚移植(ET)の腟内での動画を久しぶりに編集・公開しました。公開後、即、YouTubeから年齢制限がかけられました。引き続き発情発見のトレーニングとしてご活用ください。

メインPCをMacに変更したので、iMovieでの初編集になります。ナレーションもつけてみました。

2022/10/9 東京農工大学との共同研究が国際学術誌に掲載されました


牛子宮における炎症性に関する東京農工大学との共同研究がJournal of Veterinary Medical Scienceに掲載されました。国際学術誌への掲載は8本目、国内の商業誌を除く学術誌への掲載を含めると節目となる10本目の論文となりました。

今後も当院は学術、臨床、教育の3つをバランスよく取り組んで参ります。論文の概要は以下となります。
(10.1292/jvms.22-0249)

Bibliography

2022/10/9 当院が提出した病傷事故診断書に対する審査の遅延について


当院が農業共済組合へ提出した一部の病傷事故診断書に対する審査の遅延が発生しております。 続きを読む 2022/10/9 当院が提出した病傷事故診断書に対する審査の遅延について

2022/9/30 獣医コミュニケーション研究会&日本獣医師会合同セミナーで講師をしました


日本獣医師会雑誌9月号に僕が寄稿した記事が掲載されました。これに連動して、僕が副会長を努める獣医コミュニケーション研究会と日本獣医師会合同セミナーの講師を依頼され、9/30にオンライン上にて開催しました。

テーマは「産業動物臨床のコミュニケーションに関するワークショップ」。魅力的な自己紹介ができる、農家と有意義な会話ができる、農家が知りたい情報を伝えられる
、という具体的な目標を設定して3本のワークを参加者と共に行いました。

拙い進行でしたが、ご参加いただいた方はどうもありがとうございました!少しでも参加者と農家とのコミュニケーションが促進することに役立てていただければ幸いです。

2022/9/6 日本獣医学会学術集会で研究発表をしました


日本獣医学会学術集会の繁殖分科会で、生殖器奇形牛の妊孕性改善の手術についての研究成果をオンラインで口頭発表しました。発表の概要は以下となります。


【背景】
牛のホワイトヘイファー病(WHD)はミュラー管の形成不全により起こる先天性の生殖器奇形である。WHD牛は、卵巣に異常がないものの片側の子宮角に欠損や部分的形成不全が認められ、妊孕性が低いと考えられている。今回、34頭のWHD牛の妊孕性を調査し、妊孕性改善のために経腟片側卵巣摘出術(OVX)を4例に実施してその効果を検討した。

【材料と方法】
直腸検査で診断したWHDのホルスタイン種34頭とランダムに抽出した対照牛34頭について、生存日数と分娩履歴を比較した。また、子宮角欠損型のWHD牛4頭に対して欠損子宮角側の経腟片側OVXを実施し、手術前後の繁殖成績を比較した。

【結果】
WHD牛と対照牛の生存日数に差は認められなかった。しかし、分娩回数の中央値は、対照牛と比較して、WHD牛で有意に少なかった。経腟片側OVXを実施したWHD牛4頭は、残された片側の卵巣のみで卵巣周期が確認され、人工交配を開始した。WHD牛の発情発見率は手術前に比べ手術後で改善したものの、有意差は認められなかった。手術後に全症例で妊娠し、手術後の妊娠までの日数は手術前の空胎日数に比べ有意に少なかった。

【考察】
WHD牛の生存日数は対照牛と差はなかったものの、分娩回数が有意に少なくなっており、分娩間隔が延長していることが示唆された。WHD牛では片側OVX後に妊娠までの日数が短縮され、これは片側OVXにより常に正常な子宮角側で排卵が起こるようになったためであると考えられる。以上から、経腟片側OVXはWHD牛における有力な妊孕性改善方法になると期待できる。


今後も、当院は酪農よび獣医学の発展に貢献できるような研究継続していきたいと考えています!!

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