2020/10/20 腱滑膜炎


左前肢の疼痛で診療依頼。中手骨付近の屈腱が腫脹していた。削蹄しても蹄に異常は認めなかった。何日か抗生物質を投与してもあまり症状が変わらなかった。

エコー検査にて外側の屈腱周囲に著しい液体の貯留を確認した。

針で穿刺してみると、白濁した貯留駅が多く出てきた。粘稠性は低いが膿汁だろう。あまり認識して来なかったが、腱滑膜炎なのであろう。

もう一箇所に針を穿刺し、そのまま生理食塩水で洗浄してみた。

外蹄への負重を軽減するように内蹄にブロックを装着し、抗生物質の投与を続けることにした。

2020/10/9 臍動脈炎の手術


またも臍帯の腫瘤で連日の手術でした。

今回は臍動脈炎で、ソフトボール大の患部を丸ごと摘出。尿膜管に異常が無かったのは不幸中の幸い。

初めて1人でVest over pants縫合で閉腹してみたら、しっかり閉じられる安心感は良いけど時間かかったなぁ。臍帯の手術後はヘルニアネットの装着が良いです。

次回は far near near far 縫合を試してみよう!

2019/7/9 ウシのTP乳房炎の論文が初めて総説に引用されました!


我々が執筆したウシのTP乳房炎の論文(10.1292/jvms.16-0401)が初めて総説(10.3390/ijms20112737)に引用されました!オープンアクセス誌なので、誰でも読むことができます。これで埋もれた論文にならずに済むのかしら?

少しインパクトファクターについて調べてみた。算出は以下の式だそうだ。

X年のインパクトファクター=X-2年およびX-1年に掲載した論文がX年に引用された延べ回数÷(X-2年に掲載した論文数+X-1年に掲載した論文数)

該当の引用論文は2017年に掲載され、これまでに2019年に2回引用されている。ということは、少なくとも2019年のJVMS誌のインパクトファクターには貢献するってことだな!

Bibliography

2019/7/2 臍帯炎からの摘出物


最近、ちらほらと臍帯炎の患部を摘出している。



2019/6/11
抗生剤を長期間処置したものの変化がないため診療依頼があった。臍帯に形成された膿瘍を手術にて摘出。



2019/7/2
臍帯が開口しており、膿を出しているので診療依頼。尿膜管遺残と診断し、数日間抗生剤投与の後、開腹手術を実施。尿膜管遺残に加え、臍動脈と臍静脈の遺残も認められた。膿瘍は形成されておらず、全て除去。


手術後は後遺症として腹壁ヘルニアにならないよう、ヘルニアネットでの管理!最近の取り組みだけど、なかなか良さそう。


管を挿入すると、尿膜管に向かい、盲端になっていた。


切開すると、尿膜管の途中で盲端が確認できた(メスの刃の先端)。


臍静脈炎も認めた。内部は壊死しており、膿は僅かだった。結合組織への置換も進行中であった(メスの刃の先端)


臍動脈もしっかり残っていたが、内部は血栓状なっており、閉鎖に向かっているようだった。